パート3【2日目仕上げの作業】
2日目は竹串に刺した餅を束ね、自作の台に乗せたらようやくお華束の形になってきました。

↑ まっすぐ立てるのが難しい
明超寺ではこの状態から着色を始めます。以前は一つひとつ丁寧にもっと濃い色で着色していたのですが、お配りした皆さんからは見た目が食欲をそそらない」と不評だったため、片面だけを薄く着色する現在のやり方になったそうです。

↑ 色塗りに回転台が便利(写真:明超寺ご住職)

↑ 特性の台のお陰でズレません(写真:明超寺ご住職)
着色が乾いたら本堂へお華束を持っていき、みかんを乗せてお荘厳、片付けをして終了しました。

↑ 完成!!お疲れ様でした。
取材班より
今回取材した明超寺でのお華束作りは随所に創意工夫の様子が見られました。門徒さんと大勢で出来るときはいいけれど、集まれない場合、それこそ一人でも同じようにできなければならないためマニュアル化する。そして作業しやすいよう道具を更新して効率化し、さらには問題点があれば抽出して次回には改善する。現状に満足せず、慣例だからで済ませたらいけないという住職の言葉が耳に残りました。自作された品々もより良くできることを目指したものなのだと感じました。問題意識の大切さや一つひとつの物事に意味があるということを教えてもらった取材となりました。
また私の所属寺では、現在お華束作りはしておらず、所謂イミテーションを用いてお荘厳をしています。先代のころにはお華束作りを辞めてしまい、ノウハウもない状態です。そんな私も初めてお華束作りを体験させていただくことが出来ました。初めての経験からくる感動、また普段からお華束作りをされている皆様のご苦労が少しでも感じることが出来たこと、とてもありがたく思いました。
明超寺の皆様、取材協力ありがとうございました。 (茨城1組 等覚寺 小田 俊彦)
以上




