私が勤めているルンビニ幼稚園は、テレビでも紹介されている小江戸川越の近くに位置しています。春になると近くの川沿いの桜が見事に咲きほこり、通勤時の楽しみでもあります。
私事ですが、昨年、育児休暇を終えて幼稚園の現場に復帰を致しました。養成大学を卒業し、保育者としては14年目を迎えましたが、親としてはまだまだ2年目。我が子の成長してはまだまだ2年目。我が子の成長に一喜一憂、悩んでは反省の毎日です。
先日、某おつかい番組を家族で観ていたと時の出来事。息子が「この子何歳?」と尋ねてきました。「(息子と)同じ二歳だって」というと「へぇ、ひとりですごいね」と呟いたのです。続けて「(自分は)泣いちゃってできないかも」と言ったので、私は「泣かないで頑張りなよ~」と言いました。すると夫が「泣いても良いんだよ」と息子に言葉を掛けたのです。
私も夫も、本人の成長を願う気持ちに変わりはないのですが、私とは違った背中の押し方にハッとした瞬間でした。「泣かないよ」とい言葉が必要な瞬間も訪れるでしょうが、「泣いても良いんだよ」…その気持ちに寄り添う一言に、この時の息子はきっと安心できたと思うのです。
保育の現場でも、様々な子どもの葛藤に寄り添う場面が訪れます。その時についつい、「こうなって欲しい」という育ちを願うあまり、子どもたちの先回りをしている自分がいることがあります。時には一緒に立ち止まり、悩んだり考えたりするのも良いかもしれない。それは子どもたちを信じるということに繋がっている、と感じました。
今回の出来事は、保育者としても親としても、自身を振り返り、考えることができるきっかけとなりました。また一つ子どもに(今回は夫にも)、学びました。ありがとう。これからも子どもとともに、親としても、 保育の現場でも、様々な子どもの葛藤に寄り添う場面が訪れます。その時についつい、「こうなって欲しい」という育ちを願うあまり、子どもたちの先回りをしている自分がいることがあります。時には一緒に立ち止まり、悩んだり考えたりするのも良いかもしれない。それは子どもたちを信じるということに繋がっている、と感じました。
今回の出来事は、保育者としても親としても、自身を振り返り、考えることができるきっかけとなりました。また一つ子どもに(今回は夫にも)、学びました。ありがとう。これからも子どもとともに、親としても、保育者としても育ちあっていきたいと思います。
『Network9(2023年10月号)より引用』関 麻美(川越ルンビニ幼稚園 教諭)