宝物(ほうもつ)【宝物】
室の八島明神の宮司の娘が、大蛇に差し出されることになり、困った宮司が夢告により聖人に教えを請う。そこで聖人は教えを娘に説き、すぐさま教えを受け取ったことを喜びつつも、暴れる大蛇の口に十字名号を含ませた。大蛇は水底深く沈み、しばらくして今度はやさしい女の姿となり今畜生道を免れたと涙ながらに紫雲に乗って去ったという。その時、空から降り下りた蓮華の花弁「黒蓮華(いきれんげ)」を、小島に帰庵した聖人が十字名号とともに明空房に譲ったと伝えられている。
住所:下妻市下妻乙350
お問い合わせ:TEL : 0296-44-2367