「人間は死ぬということを「知らない」」
私は真宗門徒として生きている中で、何の為に、誰の為にこの仕事をして、真宗の僧侶として生きているのかを考えます。それはお寺のため、門徒さんのため、そして何より私の周りにいる俗世間を生きる真宗の教えを知らない皆のためだと思…
私は真宗門徒として生きている中で、何の為に、誰の為にこの仕事をして、真宗の僧侶として生きているのかを考えます。それはお寺のため、門徒さんのため、そして何より私の周りにいる俗世間を生きる真宗の教えを知らない皆のためだと思…
私の前職は高齢者向けの福祉用具の営業でした。例えば、杖は利用者の生活範囲を広げる助けになります。買い物に出かけるなど、自立した生活を送るために欠かせません。また、利用者自身が自立した生活を送ることで、介助者の負担を減ら…
私が出遇った言葉は、「阿弥陀様のご利益は結論を与えないという反問性」と「意味を自分たちが生きる糧にしている」です。まず「阿弥陀様のご利益は結論は与えないという反問性」ですが、「如来は自分の中に入らず対面するものであると教…
令和元年東日本台風(台風第19号)に遭って 今までに経験のない災害に見舞われた。町は惨憺たるもの。泥やゴミに汚れ人々の殺気ともいえる空気が立ち込める道の真ん中で、自分の無力さを思い知らされ立ち尽くす。こんな時に寺は何がで…
新型コロナウイルスが全世界で猛威を振るっている。目に見えない不安や、先の見えない不安におびえる中、海外ではマスクをした東洋人というだけで暴力を受けた映像が報道された。国内でも咳き込むだけで周囲から白い眼差しが向けられる。…
新型コロナウィルスによる感染拡大が続いている。虫や鳥が花粉や種を運ぶように、ウィルスは効率よく世界中に広がっていった。そのスピード感は人間社会のグローバル化を嘲笑うかのようだ。街からは活気が失われ、行き交う人々の表情は暗…
お釈迦さまが何をもって 出世の大事とされるかというと私に大無量寿経を手渡し 私の生きることの中心にその聴聞があることを見守ることです 私の宗祖である親鸞聖人(1173~1262)は、40歳年上の法然上人が面授(大切な教え…
林光寺では30年以上も前から、ご近所さんやご遠方のかたも集って和気あいあいと毎月2回コーラスをしています(キリスト教の賛美歌は有名ですが、実は仏教讃歌もステキな曲が結構あるんです)。お腹からしっかりと声を出すのは案外難し…
肉食妻帯・非僧非俗、これは私にとって親鸞聖人を想うときの大切なキーワードです。親鸞聖人は9歳で出家し比叡山にて修行されました。29歳、比叡山を降り京都吉水の法然上人の弟子となられ、念仏の道に入られました。35歳、僧籍を奪…