銀の鈴幼稚園では「人の生涯」を知るために、お釈迦様の「お誕生」「お悟り」「涅槃」を機に行事を行います。お釈迦様の生涯を描いた紙芝居をデジタル画像にして、オリジナルの「お釈迦様の歌」を歌いながら、お釈迦様に親しみを持つとともに、「人の生涯」ということを知り、伝えていく行事です。

2月にはお釈迦様のお亡くなりになった「涅槃(ねはん)」を縁として、お釈迦様への謝念を伝えるために、「涅槃会(ねはんえ)」が開催されます。ご本尊の奥には、お釈迦様のお亡くなりになられた姿を描いた涅槃図を吊ります。そこにはクシナーラの森の木々や緑の中に囲まれて、お釈迦様の死を悼む人々、子どもの姿や、絵本に描かれた「3匹の子豚」をはじめとしたたくさんの動物たちや鳥たち、「泣いた赤鬼」の鬼達までも描かれているのが特長です。一切衆生を表した絵図なのですね。
お釈迦様の穏やかな涅槃の姿のまわりに広がる生き物達の絵を見ていると、いのちはつながりあっているのだなあということを思わされます。子ども達もじっとこの絵図を見つめながら、何かを静かに感じてとっているのではないでしょうか。
生まれたものは必ず亡くなっていくという事実とともに、お釈迦様はいなくなっても、お釈迦様が教えてくれた、たくさんの大切な言葉は残っていくということもお話しています。
言葉は目に見えないけれど「心に残っていく」という事、心に残る言葉となった教えを、自らの拠り所にしていくという事、そういういのちの「宗(むね)」を感じ取ってほしいという願いがこの涅槃会の行事に込められているのだと考えています。
もちろん「死ぬ」ということを怖がる子ども達もいますが、心に残るものの大切さや温かさ(灯)が、「ありがとう」の気持ちにつながって、自分の希望や力に変わっていく事を願います。
『Network9(2022年2月号)より引用』園長 五島 満(学校法人慈光学園銀の鈴幼稚園)







